気まぐれ男子にご注意ください!



行ってしまった親友の背中を泣く泣く見送って、一部始終を黙って見届けていた変態さんに振り返る。





「なんで瀬上くんはわざわざ体育祭実行委員なんて立候補したの?」





瀬上くん改め瀬上達哉(せがみたつや)くん。


髪の毛はブラウンベージュ。

目鼻立ちもくっきりしていてかっこいいし、明るい性格で、男女問わず人気者。

神田くんとよく一緒にいるけど、私はそこまでじっくり話したことはない。


彼のことでわかってることといえば、これくらい。





「んー、なんでって言われても…強いて言えば、野々宮さんに興味があるから?」


「…へ?」





興味があるって…なんじゃそりゃ。

私みたいな普通な女子に興味湧かせるほど、女の子に困ってるようには到底思えないし…。


意味がわからない言葉にポカーンとしてしまう。


でもたしかに言われてみれば、最初先生が立候補者を募った時には手を挙げなかったのに、
私が係に決まってからはすぐ立候補した気がする。


ってことは、つまり…

それって…





「私と仲良くなりたいってこと…?」


「…ぶはっ!」




私は大真面目に言ったのに、瀬上くんは吐き出した上に、背中をフルフル震わせて笑いを堪えている様子。


私は真剣に言ってるのに!笑うなんて失礼!





「…ん、まぁ、そういうこと…かな?…ぶぶっ」





なんとか笑いを抑えて言ったつもりなんだろうけど、結局吹き出してるし…。


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