気まぐれ男子にご注意ください!
「でさ!どこがすきなの?」
神田くんの好きなところ…か。
うーん……こんなこと言ったら笑われちゃいそうだし、信じてもらえ無さそうだけど…
「全部」
私は神田くんの全部が大好き。大大大好き。
これは嘘じゃなくてほんとなんだから、他に言いようがない。
「ふーん、全部、ねぇ」
瀬上くんは納得いってなさそうな顔で私の言ったことを繰り返す。
瀬上くんは、神田くんの1番のお友達。
だからって媚を売ろうってわけじゃないけど、信じてもらえないのは癪だ。
だって神田くんのこと思い出すだけで私の胸はこんなにドキドキ言ってるのに。
「うん!もちろん神田くんの高い鼻が強調される綺麗な横顔とか、私を蔑む流し目とか、筋張った腕とか、憂鬱そうに出すため息とか、適当そうに見えて真面目なところとか、実はすごい優しいところとか」
「まって」
「…?」
私が神田くんの好きなところを語っていると、瀬上くんからまての要請。
私ってまてできる子だから素直に止まる。
ほんとは、そういう特に大好きなところはあるけどぜーんぶ好きっていうつもりだったのに。
自分から聞いたんだから最後まで聞いてくれてもいいのになぁ。
瀬上くんは、私に止まらせたあと、少し考える素振りをして、
「好きなの、…雅人の外見だけじゃないの…?」
私にやっと顔を向けたかと思うとそんなことを言った。
瀬上くんの発言に、最初はなにを!?って思ってちょっとムカついちゃったけど、
私を見る瀬上くんの目が純粋な驚きだったから怒りはいつの間にかさようなら。