いじめっ子には愛の鎖を





「淳太君、本当にシンガポールで彼女を作っているかもしれない」




そうだ、あたしにベッドシーンを披露するくらいだから、女の一人や二人いるかもしれない。

その前に、あたしに対する気持ちすら冷めているかもしれない。

不安が不安を呼んだ。





「それで結局、桃華はまた今井さんと一緒に住むの?」




その言葉に頷く。




淳太君は何の相談もなく、あたしの家に帰国のための荷物を送り込んできた。

それも突然。

だからあたしの家は、昔のように淳太君のもので溢れかえっているのだ。

それが何だか信じられなかった。



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