いじめっ子には愛の鎖を
赤木さんは頰を少し染め、じっとあたしを見ていた。
その視線が居心地が悪く、少し身じろぎしたあたしに告げる。
「それならば、もう一件行くか?」
それは出来ません、そう言おうとした時だった。
「藤井」
大好きな声に呼ばれる。
その声を聞いた瞬間、止まっていた胸が甘く鳴り始める。
必死に我慢した涙が溢れそうになり、下を向いた。
そんなあたしに反して、
「おや、今井君。
君はどうしてこんなところにいるんだ?」
赤木さんが冷たい声で告げる。
そして、あたしの肩をそっと抱いた。
その手を振り払うことすら出来ないあたしは、顔を歪めて淳太君を見ていた。