いじめっ子には愛の鎖を
淳太君がいると、やっぱり仕事に身が入らなかった。
そして、淳太君はあたしがいても気にならないのだろう。
昔みたいにバリバリと仕事をこなしていた。
早速シンガポール支社からの電話に流暢な英語で対応する淳太君。
帰国子女だと分かっていても、その様子にどきんとしてしまう。
三ヶ国語を自由に使えるなんてすごいと思う。
勉強しか出来ないあたしよりずっと……
そう思って慌てて首を振った。
いけないいけない、完全に淳太君のペースだ。
あたしは今、淳太君に怒っているのだから!
おもむろに「Fから始まる四文字」を紙に書き、淳太君に投げつける。
それを見て淳太君は固まっていた。
ざまあみろだ!
下僕の反逆を侮るな!