いじめっ子には愛の鎖を








淳太君がいると、やっぱり仕事に身が入らなかった。

そして、淳太君はあたしがいても気にならないのだろう。

昔みたいにバリバリと仕事をこなしていた。

早速シンガポール支社からの電話に流暢な英語で対応する淳太君。

帰国子女だと分かっていても、その様子にどきんとしてしまう。

三ヶ国語を自由に使えるなんてすごいと思う。
勉強しか出来ないあたしよりずっと……




そう思って慌てて首を振った。




いけないいけない、完全に淳太君のペースだ。

あたしは今、淳太君に怒っているのだから!






おもむろに「Fから始まる四文字」を紙に書き、淳太君に投げつける。

それを見て淳太君は固まっていた。

ざまあみろだ!

下僕の反逆を侮るな!



< 36 / 235 >

この作品をシェア

pagetop