いじめっ子には愛の鎖を









外に出ると、まだまだ冷たい風があたしの体を容赦なく襲った。

そして、ビールを含んだワンピースが張り付いたあたしの身体を、さらに冷やしていく。

あまりに寒くて、淳太君にかけられた紺色の布をぎゅっと掴んだ。

そして、その布を何気なく見て……息を飲んだ。

あたしのワンピース同様ビールで濡れたその布は……淳太君のスーツの上着だったのだ。





「ごっ……ごめん!」



慌てて脱いで淳太君に渡すが、



「ちゃんと着てろ、馬鹿」



淳太君は苛ついたように吐き捨てる。




「風邪ひくし胸が見えるだろ」


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