いつかまた。【完】
私は今まで感じたことの無い快楽におかしくなりそうだった
大好きな人と結ばれることの喜び
どうして今、知ってしまったんだろう
嗚呼、これも神様の悪戯。
「ねぇ拓?拓に出会ってね、私変わったの」
私がそう言うと拓は私の頭を撫でながら
「俺もだよ」
と甘い言葉を囁いてくれる
「私も拓のお兄さんに会ってみたかったな」
「兄貴に?ミカ絶対惚れるぞ?」
「大丈夫だよ。私はお兄さんに会えたらまずね?ありがとうございますって言いたい」
私がそう言うと「どうしてだ?」と聞く拓
「だって、拓には悪いけど…お兄さんが拓をいつも守っててくれたから、こんな優しい拓がいる訳でしょ?だからお礼を言いたい」
それを聞いた拓は顔を手で隠した
「どうしたの?」