羽をくれた君へ。
俺はベッドに横になった。


そのまま寝てしまった。



次の日、目を覚ますとまだ外は暗かった。


スマホを見ると午前4時。


めっちゃ早起き。


体調もそんなに悪くないし。


逆に最近で一番いいかもしれない。


今週が山場だなんて嘘じゃね?


だって、余命宣告から1年経っても生きてるし。


俺は気分がいいうちに雫の手紙を書こうと思った。


雫には1番言いたいことがある。


でも、手紙には少ししか書かない。


きっと、雫なら分かってくれるはず。


そして、朝ごはんを食べて、智兄とリクがお見舞いに来て、たくさん話した。


楽しかった。


素直に。


帰り際に俺は智兄とリクを呼び止めた。


「あのさ、2人に頼みたいことがあるんだけど。」


「おぉ。なんだ?」


「この引き出しに、雫に渡してほしいのが入ってんの。だから、・・・・・・・・・もしもの時はお願い。」


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