羽をくれた君へ。
「お前っ、もしかして、」


「今日じゃない!今日はめっちゃ気分いいから。二人から見ても顔色いいでしょ?」


「まぁ、確かに。」


「だから、これ渡してほしい。お願い。」


2人は顔を見合わせて言った。


「分かった。その代わり、急にいなくなんなよ。分かったか?」


「うん。分かった。」


「お兄ちゃんのことを頼れ。いいか?」


「うん。分かった。」


「あっ、それとさ1つ忘れてたんだよ。お前に言われたのに。」


そう言ってリクは1度病室を出る。


持ってきたのは、ギター。


「これ。・・・まぁ、アンプは使えねぇけど、指くらい動かしとけよ。」


「あっ、ありがとう。つーか、俺のギターで良かったのに。あっちアンプ要らないし。」


「そーなんだけど。まぁ、いいじゃん!暇つぶしだ、暇つぶし。」


あははって笑うリク。


まぁ、持ってきてくれたことは嬉しいよね。



「まぁ、ありがとう。これで大丈夫だわ。暇じゃなくなる。」


「おぅ。じゃあ、また明日な。」


「うん。智兄もじゃあね。」


「おぅ。」


2人が病室を出ていく。

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