あの空を越えて逢いにいく。
雨に濡れて、亡霊みたいな雰囲気で
俺を見つめ立っていた奴。





同じ高校で何度か見かけた事はあった。




見かけるたび、
いつも俺に向かって手を合わせ拝んでて。

ヤバイ奴って印象に残ってた。





黒く長い髪で顔が隠れていて
黒魔術でも扱えそうな雰囲気。




俺に手を合わせてるのは

もしかして俺に向かって
なんか呪いでもかけてんのか?!


かなり恐怖だった。







そんな奴が、


昨日はいきなり俺の目の前に現れて、なにか呟きながら俺に向かって手を伸ばしてきたから



俺はとっさにその手を振り払った。




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