あの空を越えて逢いにいく。
だけど、そこで不思議なことが起きた。




奴の手に触れた瞬間

それまで割れそうに痛かった頭が
スッと軽くなった。






信じられなかった。





今まで何しても、駄目だったから‥‥

ただ時間をかけて
苦しみが鎮まるのを待つしかなかったのに。






試しに俺は、
もう少しアイツに触れてみることにした。







ギュッと体を抱きしめると
触れた部分から苦しみが抜けてった。





肩の重さが消え
息苦しかった呼吸が楽になった。


暗かった視野は、鮮明に見えだした。








あ~、ヤバい‥

マジですごい、この女











見つめた先に立っていた女は

俺にとって、救世主か何かに見えた。








あれは一体、なんだったんだ?

アイツは何者なんだ?




< 19 / 123 >

この作品をシェア

pagetop