あの空を越えて逢いにいく。
「お前そのまんまで良いの?」


「‥‥わかんない。良くはないと思うけど、どうすれば良いのかも分からなくて。結局私の性格とか、話し方とか、そういうのが悪いんだよね」





杏南はヘラっと笑った。





なんか納得いかねー。
 

俺はコイツに助けてもらったのに
俺は杏南の力に、なれないのか?





「テスト終わったら夏休みじゃん」


「え、う、うん」


「お前、時間あけとけ」


「?」






俺は決めた。

今度は俺が、杏南を救ってやる。




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