「強がってんだよ…気づけバカっ。」
ーーー、バタンッーーーー
そんな音と一緒に後ろのドアが閉まった
一人が鍵をかける、、
連れてこられたのは、、体育倉庫
当然、こんな所にいる生徒は私達ぐらい、、
誰も気づいてくれないなんてことは察した。
『ねぇ、綾瀬さん、、
なんで呼び出されたか分かる?』
そう言う彼女の周りを5人の女子が
囲んで立っている
私に勝ち目なんて1ミリもない‥。
「‥、、こうくんの事ですか?、、」
そう言うと真ん中の女子が
冷酷な視線を向けてくる
『なに?、あんた分かってんじゃん、、
じゃあ、何で分かってんのにまだ
竹内くんの彼女ぶってんの!!!」
声を荒げて、睨みつけてくる
その姿はお母さんを思い出させる、、
無意識に体が震えた
「っ、、、。っ、ん、、、」
5人の女子に抑え込まれては、、
到底敵わない、、
『なによその目!!!、、
綾瀬さんってさー、いつもいつも
大人しそうにして、優等生みたいに
振る舞って、、何いい子ぶってるわけ?!」
「っ、、うっ、、。、、」
蹴りが体中に響いて息が苦しい、、
『竹内くんだって、楠木くんだって、、
独り占めして、なに??、、
うちらのこと馬鹿にしてんの??、、
どーせ、見下してんでしょ!!!』
「ち、、ちがっ、、、、うっ、、、。」
力づくに殴られる、。
そんなつもりはない、、ないのに、、、。
『あんた知ってんの?、、
竹内くんだって、あんたなんかの事
好きでもなんでもないのー、、
嫌々付き合ってんだよー、、、
可哀想だと思わないの?、、!!』
っ、、、‥‥‥、。そんな、、、
こうくんは、、そんな人じゃない!!
でも、でも、、、、
優しいから、
嫌でも拒絶しないでいてくれるのかな
確かに私と付き合うなんて、、、
こうくんは可哀想なんだっ、、。
浮かれてばっかで、、、
自分がどんだけ最低か、忘れてた。