渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「自分を国の財産だと蔑むな、幽閉され、使用人のように扱われ、そのように扱われる事に、疑問を持て!」
「ガイアス、様……泣いてる……」
「当たり前だ、愛した女が自分を傷つけているのに、泣かない男がいるか……?」
当然だと言わんばかりに言い切ったガイアスに、カルデアは胸が熱くなる。
自分をこんなにも想ってくれるガイアスになら、今まで抱えていた悩みも全て話そうと思えた。
「ガイアス様、私は……あなたには相応しくない」
「なっ……何を言う!」
「待って、最後まで聞いてください、ガイアス様」
(別れを、告げたいわけでは無いの。全てを聞いて、ガイアス様の想いも聞かせて欲しいと思うから、話すのよ)
ガイアスはカルデアの笑顔に押し黙ると、戸惑うように渋々、頷いた。
「私は一度、イナダール国に嫁いでいますし、出身は貧困国、きっとガイアス様に重荷を背負わせてしまうと思います」
「…………」
「でも、願ってしまった……。それでも、ガイアス様の側にいられたら、どんなに……どんなに幸せだろうって……っ」
そこまで言って、カルデアは我慢出来ずに泣いた。
そんなカルデアに、ガイアスは想いをぶつけるように口付ける。