渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~


「マオラ、お願いなのだけれど、贈り物はやめるようガイアス様に伝えて欲しいのです」


「ええっ、ガイアス様が、お嫌いになりましたか??」


「いいえ、嫌い好きの問題ではなくて、私は王妃ではありませんし、このように高価なモノを貰うわけには……」



カルデアはアルナデール国でも、イナダール国でも、貧相な暮らしをしてきた。


そんなカルデアにとって、本来王家が平然と身につけるであろう煌びやかな装飾などは、頭がクラクラするほどに高価で、落ち着かなくなる。


部屋に溜まっていくガイアスからの贈り物は、マオラが勧めてくれなければ、未開封の物さえあった。


「では、カルデア様が貰って嬉しいモノはなんでしょう?」

「え……?」

「代わりに、私がお伝えしてきます!」


(私は、贈り物なんていらないのだけれど……)

大役を仰せつかったかのような、誇らしそうなマオラの顔を見たら、カルデアは言い出せなかった。




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