私は対象外のはずですが?~エリート同僚の甘い接近戦~
「詩織、眉間にシワが寄ってるよ」
「えっ」
真由の声で我に返る。無意識のうちに宮坂主任の背中を凝視しすぎていたみたい。
まあ、私の気のせいってことあるし……。
「じゃ、真由、また後でね」
私は真由に軽く手をあげると、二課のドアに向かって歩き出した。
でも、気のせいだと思っていたのは、やっぱり間違いだったのか。そう確信したのは同じ週の木曜日、珍しく退社の時間が真由と重なり、駅まで一緒に歩いている時だった。
「詩織、宮坂主任と何かあったでしょ」
時刻は午後六時頃。辺りはまだ明るい。そばに会社の人がいないのを確認するかのように周囲をぐるりと見渡した真由が、小声で言った。真由の口から主任の名前が出たことに驚いて、思わず顔が強張ってしまう。
「その顔、やっぱり何かあったね?」
「……ないよ」
「嘘。だって、主任が詩織に向ける顔が普通じゃないっていうか」
真由の言葉に、さらに表情が固くなる。
普通じゃない、か。やっぱりね……。真由も気づいてたんだ。
「えっ」
真由の声で我に返る。無意識のうちに宮坂主任の背中を凝視しすぎていたみたい。
まあ、私の気のせいってことあるし……。
「じゃ、真由、また後でね」
私は真由に軽く手をあげると、二課のドアに向かって歩き出した。
でも、気のせいだと思っていたのは、やっぱり間違いだったのか。そう確信したのは同じ週の木曜日、珍しく退社の時間が真由と重なり、駅まで一緒に歩いている時だった。
「詩織、宮坂主任と何かあったでしょ」
時刻は午後六時頃。辺りはまだ明るい。そばに会社の人がいないのを確認するかのように周囲をぐるりと見渡した真由が、小声で言った。真由の口から主任の名前が出たことに驚いて、思わず顔が強張ってしまう。
「その顔、やっぱり何かあったね?」
「……ないよ」
「嘘。だって、主任が詩織に向ける顔が普通じゃないっていうか」
真由の言葉に、さらに表情が固くなる。
普通じゃない、か。やっぱりね……。真由も気づいてたんだ。