(完)嘘で溢れた恋に涙する
「えーーまじで!
それならうちと近くかもー!
一緒に登下校しようさ!」
大きく口を開けて笑う美結にそう誘われて頷こうとした瞬間、ふいに腕を横から掴まれる。
振り向けば、そこには理玖。
少し小麦色に焼けた健康的な腕が私の腕を握っている。
「美結、悪いけど諦めて。
俺が由姫と登下校するから」
いやそんなの聞いてない。
目を点にして理玖を見つめていると、反対側からも腕を掴まれる。
それはもちろん美結。
「はー?
由姫驚いとるやん!
絶対嘘やろ!」
そのままグイッと美結の方に引っ張られる。
「由姫は俺と登校したいんだよ。
ごめんな、美結」
「絶対違うし!
独占欲強い男は嫌われるらしかよ!」
「別に独占なんてしてねーし」
それならうちと近くかもー!
一緒に登下校しようさ!」
大きく口を開けて笑う美結にそう誘われて頷こうとした瞬間、ふいに腕を横から掴まれる。
振り向けば、そこには理玖。
少し小麦色に焼けた健康的な腕が私の腕を握っている。
「美結、悪いけど諦めて。
俺が由姫と登下校するから」
いやそんなの聞いてない。
目を点にして理玖を見つめていると、反対側からも腕を掴まれる。
それはもちろん美結。
「はー?
由姫驚いとるやん!
絶対嘘やろ!」
そのままグイッと美結の方に引っ張られる。
「由姫は俺と登校したいんだよ。
ごめんな、美結」
「絶対違うし!
独占欲強い男は嫌われるらしかよ!」
「別に独占なんてしてねーし」