(完)嘘で溢れた恋に涙する
私を挟んでバチバチとにらみ合う2人。


どうしよう、、


目を泳がせていると、前を歩いていた亮介くんと目があって助けを求める。


亮介くんは苦笑いを浮かべたまま、近くに来た。


「おい、2人ともやめろよ。
由姫ちゃん困ってんぞ」


「「だってこいつが!」」


亮介くんの言葉に2人の返事は思いきりかぶった。


2人は決まり悪そうに目線をそらす。


いいコンビだなあ。


お似合いだと思う。


「そんなに由姫ちゃんと登校したいなら3人でいけばいいだろ」


「はあ?」


「やだし!」



2人の口から不満が溢れる。


「なあ、由姫ちゃん」


そんな2人の様子を見た亮介くんが私に聞いてくる。


反射的に頷くと、亮介くんは満足そうに笑い、2人は落胆したように俯いた。


そして渋々といった感じで頷いたのだった。



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