(完)嘘で溢れた恋に涙する
「じゃあ、また明日ね!
絶対うちのこと置いて行かんでよ!」
念に押す美結に苦笑いして私は頷き、
理玖は挑発するように舌を出した。
「理玖!!」
美結がその名を呼ぶと、理玖は笑いながら私の手を握った。
「やべ、美結が本気で怒るとこえーんだよ。行くぞ!」
そのまま引っ張られる。
もつれそうになる足と、
後ろから叫び声をあげる美結を気にしながら理玖の後を追う。
なんだか風が気持ちいいな。
汗ばんだ体を冷たい風が撫でるように吹く。
絶対うちのこと置いて行かんでよ!」
念に押す美結に苦笑いして私は頷き、
理玖は挑発するように舌を出した。
「理玖!!」
美結がその名を呼ぶと、理玖は笑いながら私の手を握った。
「やべ、美結が本気で怒るとこえーんだよ。行くぞ!」
そのまま引っ張られる。
もつれそうになる足と、
後ろから叫び声をあげる美結を気にしながら理玖の後を追う。
なんだか風が気持ちいいな。
汗ばんだ体を冷たい風が撫でるように吹く。