熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
その中でもトップに就く人はほんの一握りで、女性の大半は秘書……私と同じ立場にある人たちだ。
彼女たちが自分の上司から少し距離を置いて付き従う様を見倣って、私も優月から少し離れた位置まで進んで足を止めた。
パーティー中、優月から間隔を空けて立つことに、少し心細さを覚える。
許嫁だろうが秘書だろうが、私がこんなゴージャスなパーティーの場に佇んでいられるのは、優月の存在ありきのこと。
祖父が大事にしてきた家名なんて、社会的にはなんの効力もない。
もちろん私の能力じゃ、穂積コーポレーションで働くことはおろか、社長秘書なんて職に就くこともなかっただろう。
それでも、私の隣にはいつも優月がいたから、こんな分不相応のハイソサエティなパーティーの真ん中でも、私は立っていられた。
だけど今回は勝手が違う。
優月の隣で、彼のエスコートに身を任せていればそれで良かったのは、前回までのこと。
優月に甘えて寄りかかって立つんじゃなく、私自身がしっかりしないと。
そういう気持ちで気を引き締め、床を踏む足に意識して力を込めた時、背後から『アヤノ』と私を呼ぶ片言の日本語が聞こえた。
ハッとして振り返ると、ゴージャスなブロンド巻き髪の女性が、相当高いピンヒールをカツカツ鳴らして、私の方に近寄って来るのが目に映る。
彼女たちが自分の上司から少し距離を置いて付き従う様を見倣って、私も優月から少し離れた位置まで進んで足を止めた。
パーティー中、優月から間隔を空けて立つことに、少し心細さを覚える。
許嫁だろうが秘書だろうが、私がこんなゴージャスなパーティーの場に佇んでいられるのは、優月の存在ありきのこと。
祖父が大事にしてきた家名なんて、社会的にはなんの効力もない。
もちろん私の能力じゃ、穂積コーポレーションで働くことはおろか、社長秘書なんて職に就くこともなかっただろう。
それでも、私の隣にはいつも優月がいたから、こんな分不相応のハイソサエティなパーティーの真ん中でも、私は立っていられた。
だけど今回は勝手が違う。
優月の隣で、彼のエスコートに身を任せていればそれで良かったのは、前回までのこと。
優月に甘えて寄りかかって立つんじゃなく、私自身がしっかりしないと。
そういう気持ちで気を引き締め、床を踏む足に意識して力を込めた時、背後から『アヤノ』と私を呼ぶ片言の日本語が聞こえた。
ハッとして振り返ると、ゴージャスなブロンド巻き髪の女性が、相当高いピンヒールをカツカツ鳴らして、私の方に近寄って来るのが目に映る。