熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
言われた言葉をそのまま繰り返したら、『ヤキモチ』以上にたどたどしい言い方になった。
それを聞いて、進藤さんがブブッと吹き出して笑う。


「純朴な綾乃ちゃんは、恋愛絡みじゃなくても、他人に嫉妬したことないかな」


まさに自分でも記憶を辿っていた。
けれど、今のように荒れた醜い感情を抱いた記憶には、ぶち当たらない。


「……?」


ズズッと鼻を啜りながら、私は首を傾げた。
その様子がまた、進藤さんのツボに嵌ったらしい。


「くっくっ……。やっぱり可愛いなあ、綾乃ちゃんは」

「かわっ……!? え、ええと……」


相変わらず言われ慣れない言葉に虚を衝かれて、私はギョッとしながら口ごもった。
進藤さんは口元を手で押さえ、クスクス笑っている。


「やっぱり、あっさり優月の物になるの見てるのは、ちょっと惜しいかな……」


その手の向こうでちょっとくぐもった声で呟くのを聞きながら、私は頬に熱が昇るのを感じた。


「えっと、あの。……ごめんなさい、進藤さん」


彼の言葉に導かれ、今更思い出した。
考えてみたら、進藤さんとのお付き合いの返事を、私はちゃんとしていなかった。
タイミングとしてはとてもマヌケだと思いながら、なんとなく目線を彷徨わせ、小さな声で謝罪をする。
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