熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
それなら、私がもっと踏み込まないと。
物理的にも精神的にも、私の方から、優月に向かって。


そう、昨夜のように、衝動的にでも――。


「っ……」


思考を巡らせ続けた結果、思い出してしまった、昨夜のコト。


昨夜優月が私にしてくれた、二度目のキス。
すごくすごく甘くて溶けちゃいそうで、私は今、優月にとって、ちゃんと大人の女なんだと思えた。
『まだダメ』って、『獣』の顔は見せてくれなかったけれど。
私の方から踏み込んでいったら、次は見せてくれるかな。


そうしたら、私は――。


期待と不安の入り混じった妄想が止まらない。
結局、『どう行動すべきか』という疑問の答えは曖昧なままだけど。


マッサージ。
甘えてみたら、どうなるのかな……。


胸を占める好奇心と、ほんのちょっとの怖さ。
そして、期待。


こういうフワフワしたドキドキも、恋に踏み出した心が生み出すものなんだろうか。
それなら、ちょっと怖くても勢いに任せて踏み出して、昨夜みたいに突っ走ってみてもいい。


そんな想いを抱えながら、私はいつの間にか眠りについていた。
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