熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「……進藤が」
優月は私の質問に、どこか不貞腐れたようにボソッと呟いた。
「進藤さん? どうしたの?」
今この場で優月がその名を口にする理由が、私にはまったく読めない。
「四月から、こっちに赴任する内示が出たんだよ」
「え。……ええっ! そうなの?」
優月の言葉を頭の中で噛み砕いて、その意味をしっかり理解した途端、私はひっくり返った声をあげていた。
優月は、「そうなの」と忌々しげに私の言葉を繰り返す。
「もともと海外勤務希望してたのは知ってるんだけど……まさかこのタイミングで、しかも綾乃を送り込んだアメリカとは。アイツ、無茶苦茶喜んでたよ。『日本では夢見ることもできなかったけど、綾乃ちゃんと同じオフィスで働けるなんてな~』って。……うっわ、同僚とか、許せねえ……」
優月はムッと唇を尖らせて、進藤さんの口真似までしてそう言った。
ホヅミ・インターナショナルUSAは、だだっ広いワンフロアのオフィスだ。
同じ部署にならずとも、本社ビルに勤務しているよりも、仕事中に遭遇する確率は高い。
「そ、そうなんだ……」
「くっそ……アイツ、俺が日本から動けないからって、これ見よがしに自慢しやがった。いいか、綾乃。進藤と顔合わせても、挨拶以上の会話はするなよ」
優月は私の質問に、どこか不貞腐れたようにボソッと呟いた。
「進藤さん? どうしたの?」
今この場で優月がその名を口にする理由が、私にはまったく読めない。
「四月から、こっちに赴任する内示が出たんだよ」
「え。……ええっ! そうなの?」
優月の言葉を頭の中で噛み砕いて、その意味をしっかり理解した途端、私はひっくり返った声をあげていた。
優月は、「そうなの」と忌々しげに私の言葉を繰り返す。
「もともと海外勤務希望してたのは知ってるんだけど……まさかこのタイミングで、しかも綾乃を送り込んだアメリカとは。アイツ、無茶苦茶喜んでたよ。『日本では夢見ることもできなかったけど、綾乃ちゃんと同じオフィスで働けるなんてな~』って。……うっわ、同僚とか、許せねえ……」
優月はムッと唇を尖らせて、進藤さんの口真似までしてそう言った。
ホヅミ・インターナショナルUSAは、だだっ広いワンフロアのオフィスだ。
同じ部署にならずとも、本社ビルに勤務しているよりも、仕事中に遭遇する確率は高い。
「そ、そうなんだ……」
「くっそ……アイツ、俺が日本から動けないからって、これ見よがしに自慢しやがった。いいか、綾乃。進藤と顔合わせても、挨拶以上の会話はするなよ」