大好きだった先生は今日も私を起こす
「さっむ〜...」
震えながら、雑貨屋さんへ。
先生がチョコレートをくれたので、お返しを買いにきた。
ちょうどクリスマスシーズンだし、クリスマスプレゼントも添えて...
「って、私、彼女か 笑」
口元が緩んだ。
好きな人にプレゼントを買うのってこんなにも楽しいことなんだ。
プレゼントを片手に、野球しに学校へ向かう。
「っしゃー!やるぞ!ハンナ!」
随分やる気な先生
寒くて私はそれどころじゃなかった。
先生とキャッチボールしながらお話しをした。
「お前さ、カズとどんくらいの付き合いなの?」
「小学校からだから、八年くらいかな」
「じゃあお互いのことなんでも知ってるんだな」
「まぁ、そうだね」
「冬休みは、なにするの」
「うことスケートいく!」
「俺は、北海道行ってくるよ」
「お土産は、蟹〜!!」
そんなふざけた話をしていると寒そうにしている私に気づいた先生が
「臭かったらごめん。でも我慢して着て」
そういい、あの白いジャージを渡してくれた
「捨てちゃえ〜!!」
他の顧問の先生がふざけて言うと私も
「よーしー!!」
と、投げるフリをするが、
「まじで、着て。風邪引く」
この人、本気で心配してるんだ....
先生のあの柔軟剤の香りに包まれながら、野球をした