大好きだった先生は今日も私を起こす
第七章
木曜日の0時
二月三日。
「も、しもし...」
バイト先の食事会を抜け出して電話をかける
「明日ね、明日あるよ」
「私ってわかったの?」
「わかるわ」
「じゃあ、明日ね」
「待って。上着着て来いよ。風邪引かれたら困るから。」
部活なんて、行く気満々なのに。
毎週毎週電話をしていた。
でも、するたび、生徒でしかないことを再確認していた。
少しでも記憶に残るようにと
荷物を運んだり、常にそばにいたり
そんな行動ばかり取っていた
自分の気持ちの本気さに気付かされた