人間失格ゲーム

｢ほら、見てみろ！『呪いの本』！すごくね？！これ図書室で見つけてよぉ…！でな、……｣

私と明日香は手を強く握る。

また、これか。



この前も建が企画して呪いをやった。失敗に終わったけど…。

しかも大抵こういう場合は誰かが犠牲になり、呪いの対象にならなければならない。


この前の犠牲はたしか、このクラスでいじられている山田…あつし…？だったっけ。

私はあつしの方を見た。

あつしは小さくカタカタと震えている。

クソだな。



私は心の中でそう思った。