記憶の中のヒツジはオオカミだったようです!




 言われた通りにゆっくりファスナーを下ろすと、ボクサーパンツの布地を押し上げて存在を主張していた。
 こんなに欲しがってくれていたのかと、初めて感じる喜びにこれからしようとしていたことへの緊張感は減っていく。
 下唇を噛みながら、雪乃は彼の腹部を撫でてから、ボクサーパンツの中へと手を滑り込ませて彼を掴んだ。
 
「ヒナっ!」

 自分がこんなに大胆な性格だとは思わなかったが、朔相手だからかもしれない。
 ソファーに背に頭をつけ、喉をのけ反らせる様子に知らなかった征服欲が刺激された。
 徐々に掴む手の力を弱めて、朔の喉にキスをした。

「ひ、ヒナ……本気でヤバいから手を放してくれ。イクならヒナの中でイキたい」

 無理矢理、手を引きはがさした朔に膝に乗せられたまま立ち上がられ、慌てて首に腕を回してしがみつくと少し進んで体が落ちるような感覚を覚える。
 すぐに背中は暖炉前のカーペットに受け止められた。
 ぽかんとしている間にも動いた朔が、下着ごとズボンを脱がす。自然と腰を上げて手伝うと、小さく笑い声が上がった。
 ゆっくりと足を開かれ、朔の目に晒される。朝の光が入ってくるせいで、どこもかしこも見られているのが分かって恥ずかしくなったが、飢えた男の目を向けられれば少しの勇気が沸いて来る。




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