ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
「間抜けな顔で見ないでくれます?」





見降ろす俺に慌てた様子もなく、キッと見上げてきた。





『悪いけど覗きたくてここにいたわけじゃないわよ。
後からきて勝手に話し始めたのはそっちですから』




はっきりとした聞きやすい口調に声。




聞き覚えがある気がしてならない。




やっぱりどこかで会ったことある。




でもどこで?




社内で会話したことあったか?




それをうやむやにはしたくなくて



荷物をまとめて足早に立ち去ろうとするのを引き留めるように行く手を遮っていた。




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