ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
ちゃんと顔を見たくて



誰にも話したりしないから、避けろという言葉に思ってもない言葉を返してた。




「さっき俺に見とれてたんでしょ?

キスくらいならしてやってもいいけど?」




本気でキスなんてする気は全くなかったんだ。




ただ近くで顔が見れるいい理由だ

なんて思うあたり、目の前に現れた同姓同名“遠藤由宇”に動揺してたんだと後で気付く。




顔を近付けてジッとメガネの奥にある目を見てた。






もっと近くで……









「ーッ!!!?」









強い衝撃が体を突き抜けて


チカチカと目の前を光の様な物がほとばしる。






そしてガンガンと頭に響く痛みが左の頬から伝わってきて



俺、殴られた??





そう理解したのは手を降り降ろしたまま固まったの彼女を見た時だった。






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