ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
「俺を探してたの?何で?えっと、君の名前は……」




警戒させないように営業スマイルで尋ねると、上目使いで俺を見上げながら、ちょっと拗ねた様に答えた。



『沢木です。こないだ企画部でお話した時も名前言ったのに。

忘れられてたなんてちょっとショックです』




鼻にかかるような甘ったるい声。




それがむず痒く嫌悪しつつも笑顔のままで

「ごめんね?で、俺に何の用かな?」


と、続きを促した。






『えっと……私が言うことじゃないのかもしれないんですけど……

でもこのまま結城さんが騙されてるのを見ていられなくて』





苦しそうな顔をしながら意味不明な事を言い始めた沢木さんに俺は首を傾げた。




そんな俺を見て、言うべきかどうかと焦らすように俺をチラチラと見てくるその姿に苛立ちを覚える。





言いたいことがあるならはっきり言えよっ!




心の中だけで文句を言いつつ、辛抱強く沢木さんが話すのを待った。




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