ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『ごめん。なんか変なこと聞いちゃって。結城くん格好いいのにそれでもうまくいかない事ってあるんだね。きっと縁がなかったんだね…』





上手くいかない。由宇さんとは縁がなかった。







ひどく他人事のように響いてくる言葉。








なのにその子はなんだか嬉しそうに笑って俺を見てくる。





何かを期待してるような目。
“私とは縁があるよ”って訴えてきてるような、そんな眼差しに。
なんだか無償にむかついてしまう。








「早く縁のある子と会いたいもんだね。今のところどこにもいなさそうだけど。
そっちもそういう相手に早く出会えるといいね。」






ニッコリ笑いながら言った俺に嬉しそうな顔から一変、ひきつった顔になった。





俺がアンタに興味ないって気が付いた?







カラオケBOX内でだって俺にベタベタくっついてきてたし他の子が俺に声をかけてくるとあからさまにイヤな顔をしてた。







そんな子と縁があるなんて思いたくもないよ。





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