ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
そうこうしてる間にも鳴り響くケータイのメールを知らせる着信音。




とてもじゃないけれどもう見ることなんて出来なかった。





だって誰から来てるメールかわからない。個別に着信音なんて変えてないから。



今さらになって見るのが怖いなんて。




マジでサイテーだ。




ケータイの電源を切ってベッドに放り投げ、ベッドの下に座り込んだ。




座り込んだ目の高さにちょうど映る机の引き出し。





手を伸ばして引き出しを開けてそっと取り出したモノ…





由宇さんからもらった大切なしおり。






ーー会いたい。






忘れられるわけなんてないよ。





目を閉じればまだ鮮明に思い出せるんだ。





保健室で具合悪そうなのに微笑んでくれた顔も、高くもなく低くもない聞きやすかった声色も。





どうしたってやっぱり忘れられないよ。






どうしたら…





どうしたら忘れられるって言うんだよ。






しおりを持ったままずっとそんな事ばかり考えてた。




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