零度の華 Ⅱ
『いい判断だ』
「でも、怒りがないわけじゃない。僕の組織(からだ)で暴れ回るのはお断りだよ。君と僕達は敵同士だ」
そう言ってハンドルを片手に、もう片方の手には拳銃が握られ銃口はあたしの腰の辺りに突き付けられる
あたしは鼻で笑って両手を顔の高さまで上げ、参ったというポーズを見せた
スッと握られた拳銃は懐に仕舞われる
それを確認したあたしは上げていた両手を下ろす
『俺がここに来た理由、教えてやろうか?』
無表情で運転をするライトは、チラリともあたしを見ようとしない
あたしは答えを聞く間もなく話す
『大掃除をするためだ』
赤信号で止まったライトは無表情から怪訝そうな顔をあたしに向ける