零度の華 Ⅱ
「実は、僕は気の長い質じゃないからね。話なんて真面にできなくて、君を殺してしまったら知りたいことが知れなくなってしまうだろう?」
『笑わせてくれる。俺がお前に殺されるだと?老いぼれがよく言う』
「まだ若い奴には負けないよ」
前回と言っていたことと違うじゃないか
自分で老いを感じ、体が動かないと言っていたくせに
矛盾している
強がりかそれともあの時は謙遜していただけか
どちらでもいい
とにかく、あたしは早く事を終わらせたい
この後にもまだ予定が控えているんだ
『アジト(こっち)に来い。待っている』
一方的に電話を切った
あたしは携帯電話を放り投げる
携帯電話は宙を舞い、重力に従って床にぶつかり音を立てた