零度の華 Ⅱ



面を付け椅子に腰掛ければ、2人が来るのを待つ


この異臭が漂う中に長居は無用だ

鼻がやられ、頭がおかしくなる



何百人、何千人と人を殺してきたあたしでも、鉄臭い血のにおいや死体の放つ独特のにおいには慣れない


異臭に眉を歪めながら、待つこと3分

ようやく2人が来た



2人は目の前の光景に唖然とし絶句しているため、言葉を発しない


自分達の部下が見るも無残な死に方をして転がっている上に、床には部下の血の跡が残っている



あたしは2人のその表情を面越しに見て、微笑しながら舌舐りをした



ジェットはいつもよりも増して怒りを露わにしながら、言葉よりも先に手が動き銃口をあたしに向ける

あたしはというと、呑気に足を組んで肘掛けに腕を置いて座って、動くことをしない


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