零度の華 Ⅱ
「話すから、ハァハァ。ボスを斬るな」
『話せ』
「ハァッ、ハァ。ボスは、自らの、命を犠牲に、して、ハァッハァッ。俺に、最後の命令を、言った」
ジェットの話によると、ライトがあたしの注意を引き付けて殺した瞬間を狙い、殺せと命じたようだ
ジェットが動かず待っていた理由、ライトがあたしに向かって来た理由が分かった瞬間、1つの言葉が頭の中に浮かび貼りつく
"人間くさい"
自分を犠牲にしてまで成し遂げることを選ぶのは、ヒーローの真似事をしているのか?
人間は自分が良ければそれでいいという考えも持ちながら、どこか他人を庇う性(さが)というようなものを持っている