零度の華 Ⅱ



「本当、お前が分からない」


『理解するだけ無駄だ』



そう言いながら、どこかで理解者を求めていたのかもしれない


こんなことを考えているあたしは、あたしではないようだ

すぐにそんな考えを断ち切る



アメリカ(こっち)に来て随分とおかしい

疲れているのか?



そんなこと思いながら、鼠(マウス)に話しかけた




『鼠(マウス)』


「僕は弥生だと何度言えば分かる」


『仕事が終わった。明日には日本に帰る』


「おい、聞いているのか......って、はっ!?ふざけるな。明日に帰れるわけねーだろ」


『チケットは前から取っておいた。お前の分も』



そう言って鞄からチケットを渡す



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