春はすぐそこ。

「落ち着け、お前今日昼間からおかしいぞ?」

「…、」

おかしいなんて、元々だった


小さい時から一人を好んで、

大事なことを人に話さないで、

困らせていた、

母を。父を。

私が一人の環境になるのは自然なことだった

幸い悩みなんてものは切り捨てて縁がなかったけれど

変なレッテルを貼られて

そのせいで心配をさせていた。

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