ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。
「栞、デートはどうした?」

「私は大河を応援してる」


声が震える。
けれど、これだけはどうしても伝えたい。


「真田と付き合うんだろ?」


彼に突き放され、鼻の奥がツーンとしてくる。


「大河がそうしろと言うなら、そうする」


私の気持ちが重くてつらいのなら、私はあなたから離れる。
大河のことが、好き、だから。


「今までありがとな」


彼がそう言った瞬間、心が悲鳴をあげる。

これで、本当に終わった。


自分が招いた結果だとはいえ、簡単に現実を受けとめられない。

だけど、応援することすら拒否された今、私が彼を忘れるしかなくなった。


「うん。それじゃあ」


泣かずに言えた。
私は涙がこぼれる前に彼から離れ、家に駆けこんだ。


※続きは書籍で※
< 152 / 152 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:158

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ただ君を愛したいだけ

総文字数/21,146

恋愛(純愛)51ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「俺は一日たりとも忘れたことはなかった。 君しか愛せないんだ」 四年前、私を捨てたはずの彼が 熱いまなざしで私を縛る。 戸惑う私とは対照的に こっそり産んだ娘がなついてしまい…… 「智くん、だーいしゅき」 どうすればいいの? ベリーズ文庫4月刊 こちらは試し読みです
初恋リスタート
  • 書籍化作品

総文字数/19,492

恋愛(純愛)47ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
十年前 「別れよう」 たった三日前に告白してきたばかりの彼は、 初めてのデートで浮かれる私にそう言った―― 私を捨てたはずの元カレが、なぜか構ってきます。 ベリーズ文庫withとして書籍化 こちらは試し読みです
表紙を見る 表紙を閉じる
背が高くて男勝りな性格の私は 女子高時代の文化祭では、もれなく王子様役 「いい奥さんもらいそう」と言われてばかりの女子モテ人生 けれど、世界にひとりだけ 私を姫扱いしてくれる優秀なパイロットがいました 「俺が嫌というほど愛してやる」 恋に無縁なCAは、幼なじみの重すぎる愛にタジタジです ベリーズ文庫10月刊 【愛され最強ヒロインシリーズ】 こちらは試し読みです

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop