直感的結婚~恋はこれから~
時間は23時近い。お風呂にも入って、パジャマ姿になってはいる。いつもならもうベッドに入っている時間。

だけど、ベッドに入ってはいても彼が帰ってくるまでは寝れないでいた。そんな私を知らない彼は起きていることに驚いているようだ。


「はい、ちょっと聞きたいことがあって」

「聞きたいこと? 何?」


スーツの上着をソファの縁にかけて、ネクタイを取りながら私の隣に座る。

真剣な表情で聞かれると言いにくい。でも、遅い時間だからのんびりしていられない。


「今日、オフィスで泰士さんが私の頭をポンポンと叩きましたよね。あれ、何でですか?」


聞き方が嫌だったのにみたいに聞こえてしまうかも。聞いてから私は狼狽える。こんな聞き方で気分を害しないだろうかと。


「へー、美琴でも気にしていたんだ。で、嫌だった?」

「嫌ではなかったけど、恥ずかしかったです」


その時、彼は俯き加減になった私の頭をポンポンと叩いた。

まさか今再現されるとは!

顔を上げると優しく笑う彼の顔があった。
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