直感的結婚~恋はこれから~
「結婚10周年にあたって、奥さまにサプライズなプレゼントをしたいということですが、そうしたいと思ったきっかけと稲田さんのこうしたいという案がありましたら、お聞かせください」


一応グループでいくつかの案を出し合い、泰士さんにそれらを報告した。泰士さんからは依頼者の話を聞いてから決めようと言われた。

稲田さんの思うプレゼントがあるかもしれない。あくまでも依頼者の気持ちを第一に考えなければいけない。依頼者が幸せを感じるように。


「私のような冴えない男と結婚してくれた妻に感謝したいんです」

「なぜそのようなふうに?」

「妻はとてもきれいな人で、私と出会うまではこちらのようなイケメンな人と付き合っていました」


こちらというのは泰士さんのことだ。確かに彼はイケメンではあるが、いきなり例にされて苦笑してしまう。

稲田さんの話は続く。


「イケメンに振られて落ち込んでいた妻にたまたま私が声を掛けたことがきっかけで付き合うようになったのですが、ずっと昔の彼を忘れていないのではないかと、私と結婚したことを後悔しているんじゃないかと思っていました」
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