直感的結婚~恋はこれから~
せっかく厚意でお祝いしてくれるというのを無下に断れない。とりあえず楽しみだ。

お祝いしてくれた日は今月の22日、『いい夫婦の日』だった。


「お先に失礼します」

「おう、楽しんでねー」


社長をはじめ、みんなに見送られて私たちは定時に退社した。まだ私たちの他はみんな残っていた。

このまま家には帰らず、泰士さんが予約してくれているレストランへ直行する。どこのどんなレストランなのかは教えてもらっていない。

こんな服装で良かったのかと自分の服を改めて見てみる。朝、家を出るときに泰士さんに聞いてみたけど、大丈夫だと言われた。スーツ姿の泰士さんは大丈夫だろうけど。

普段オフィスで着ているボウタイのブラウスにワインレッドの膝丈フレアスカート。オフィスではこれにカーディガンを羽織っているが、ジャケットに替えた。

お祝いの場にしては華やかさに欠ける服装だ。やっぱりワンピースを着た方がよかったかな。

そんなふうに悔やんでいるうちに車はあるレストランの駐車場に到着した。オフィスから30分くらい走っただろうか。


「いらっしゃいませ、柏原様。こちらの方が奥さまですか?」
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