直感的結婚~恋はこれから~
考えてみれば、私の両親と初対面なのだから当然かもしれない。まして、結婚してからの初対面になるのだから。

泰士さんは大丈夫だと言うけれど、本当なのかと疑問に感じる。楽天的な性格の幸哉は揉め事が嫌いだから、適当に答えたのではないかと疑ってしまう。

そんな信用性のない幸哉が空港まで迎えに来てくれた。


「幸哉くん、わざわざ悪いね。ありがとう」

「いいえ、とんでもないです」

「ねえ、幸哉。お父さん、ちゃんと家にいるの?」

「何言ってるの? 泰士さんと姉ちゃんが来るのに逃げはしないよ」


幸哉は笑いながら、私が持っていたキャリーを持つ。とりあえず家にいてくれるなら安心かな。

どんな顔して出迎えるのかまだ不安ではあるけれど、ここまで来て尻込みするわけにはいかない。

空気が悪くならないことを祈ろう。



「あれ? 美琴?」

「えっ? あ、純平くん……」

「姉ちゃん、誰?」

「もしかして、弟の。えーと、幸哉くんだっけ?」


空港の駐車場へと泰士さんと幸哉が並んで歩く後ろにいた私は、すれ違い様に声を掛けられて足を止めた。
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