直感的結婚~恋はこれから~
それに伴い、前を歩いていた二人の動きも止まり、幸哉が何者だというふうに振り向いた。泰士さんも怪訝そうな顔で純平くんと私を見比べている。

幸哉と純平くんが顔を合わせるのは初めてだが、お互いに私が話していたこともあって存在は知っていた。幸哉は自分の名前が出てきたことで、彼が誰なのか分かったらしい。


「純平さんって……もしかして、姉ちゃん……」


泰士さんをチラッと見て戸惑う幸哉に私は頷いた。幸哉は泰士さんを前にして何を話したらいいのか迷っている。

迷うのも当然だろうな。

純平くんは私の元彼だから。別れたのはもう五年も前だが。

幸哉には名前までは話していなかったが、付き合っている人がいることを当時話してはいた。

純平くんとは大学生の時に友だちを通じて、東京で知り合った。お互い故郷が福岡だということで話が合って、付き合うようになった。

付き合った期間は二年くらいだから、泰士さんよりも一緒にいた期間が長い。

だけど、まさかこんなところで再会するとは思いもよらない。しかも幸哉だけでなく泰士さんもいる前で。
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