直感的結婚~恋はこれから~
史華は何度も信じられないと言っていた。私も自分の決断が信じられない。切羽詰まった状況だったとはいえ、別の道を選ぶことも出来た。

史華に言われる前に何度も同じことを思った。だけど、無謀ともいえる泰士さんのプロポーズに優しさが見えた気がしてつい……生活にしても、仕事にしても泰士さんを頼る形となってしまった。


「その変人な旦那さんは迎えに来るんでしょ? どんな人かじっくりと見てあげるわ。美琴はお人好しのところがあるから騙されているんじゃないかと心配なんだよね」


泰士さんは変人なのかと思わず苦笑してしまう。普通の感覚の持ち主ではないことは確かだが。変人とは言い過ぎじゃないかな。

そんなことを思って届いたばかりのピザを食べようと手を伸ばしたとき、後からクスクスと笑う男性の声が聞こえた。


「泰士、お前変人にされているぞ」

「笑いすぎだから」

「えっ? ええっ! どうして?」


聞こえた声に振り向くとそこには社長と泰士さんがいたので、私は驚いて立ち上がってしまった。史華との待ち合わせ時間も伝えていたし、何よりも迎えに来るには早すぎる。
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