直感的結婚~恋はこれから~
「あのさ」

「はい!」

「いや、そんな張り切った返事しなくていいよ。それに何でそんなに姿勢よくしてるの? 疲れるでしょ?」

「あ、つい……でも、疲れてはいないです。泰士さんの方が疲れていますよね?」


行きも帰りも運転して、長く外出していた泰士さんの方がずっと疲れているはず。せめて運転を代われたらいいのだが、生憎私は車の免許を持っていない。

必要性を感じてから取ろうと思っていたが、時間のある学生のうちに取っておけばよかったと社会人になってから後悔した。

今でも代わってあげられないことち後悔している。


「いや、俺も疲れていない。じゃあ、帰ったらさ……」

「えっ? 帰ったら?」



疲れていないのなら帰って何をしようというのか?

まさか?

瞬時に思い付いたことに私の顔は赤くなった。泰士さんはそんな私を見て、左側の口角をあげて笑い、意味深に「帰ってから楽しみだね」と言った。

何が楽しみなのかと考え悩んでいるうちに車はマンションに到着した。
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