直感的結婚~恋はこれから~
まず隣に座ってと言われ、先にソファに座る泰士さんの隣に座る。三人用のソファなので二人だとゆったりと座れる。

座っただけでくっつくことはない距離だけど、手を伸ばせば触れるとこの出来る距離。そう、手を伸ばせばね……。


「あの!」


手を伸ばしてきたのは泰士さんで、その手は私の頭を撫でている。予想外のことに私は戸惑うしかなかった。


「ん? 今日は初出勤だったし、疲れていないと言ってたけど、本当は気疲れしたんじゃない? 無理しなくていいからね」


疲れているだろうからよく頑張ったと癒すために撫でているようだ。

でも、私はもういい年した大人だから撫でられるのは恥ずかしい。やめてもらおうかな。


「あの、申し訳ないけ……」

「そうだ。美琴はどこでデートはしたい?」

「はい? デートですか?」

「うん。行きたいところない? 今度の休みにデートしよう」


突然出てきたデートというワードに今自分が言おうとしていたことを忘れて、今度は唖然とした。泰士さんの行動や言動には出会った時から驚くことばかりだ。
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