直感的結婚~恋はこれから~
激しくない乗り物で何かいいものはないか辺りを見回したら視界に入ってきたのが観覧車。最後に乗りたいと思っていたけど、今でもいい。

あれなら動きもゆっくりだから酔うことはないだろう。

「あ、でも、高所恐怖症じゃないですよね?」

「違う。よし、行くか。天気いいから遠くまでよく見えそうだしな」


観覧車に向かい合って乗るとゆっくり上昇していく。高所恐怖症ではないけど、真下を見ると震えそうになるから遠くの景色を見た。

空気が澄んでいて遠くの山まできれいに見える。


「わあ、きれいですね!」

「うん。美琴……」

「はい?」


同じように景色を見ていた泰士さんに名前を呼ばれて、なんだろうと返事をする。

泰士さんは優しく微笑んでから口を開く。


「俺のことはもう気にしなくて大丈夫だから、乗りたいものを遠慮なく言ってよ」


自分の体調よりも私を気遣ってくれる泰士さんは優しい。

観覧車が乗れれば充分だと思っていたけど、何度も遠慮するのは逆に申し訳ないかも。

それなら、何がいいかな。見下ろすといろいろとカラフルなアトラクションが見えた。
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