直感的結婚~恋はこれから~
泰士さんだけが時おり笑顔を見せるものの静かに食べていた。


「そうそう、お布団は和室に用意するのでいいかしら?」

「ああ、いいよ」

「分かったわ」


お布団?

もしかして今夜はここにお泊まり?

あ、泰士さんたらワインを飲んでいるじゃないの……。今頃飲んだら帰れないということに気付く。

いつもはベッドだけど、和室に布団とは旅館に泊まるような気分でなんだか嬉しいというか恥ずかしいというか。


「そういえば、新婚旅行はどうする? どこに行くか決めたのか?」

「んー、困ったことにまとまった休みがしばらく取れそうにないんだよね。年末になるまで忙しいからね」

「時間を作って、出来るだけ行った方がいいわよ」


これからは秋のウェディングシーズンで11月まで結婚式のプロデュースが多くなるとここに来る途中、車の中で泰士さんから説明を受けた。

12月になると今度はクリスマスに関する案件が多くなるとも言っていて、猫の手を借りたくなるくらい忙しくなるそうだ。

それで、私に頼むことも多くなるからよろしくと言われた。

お役に立てるのであるなら、何でもするつもりでいる。
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