直感的結婚~恋はこれから~
食事を終えて、泰士さんと交代でお風呂に入った。お風呂は1階と2階にそれぞれ一つあったので、私たちは2階のを使わせてもらう。

和室は2階にあった。お父さんとお母さんの寝室は1階なので、今2階にいるのは私たちだけで静か。

パジャマはお母さんが「美琴ちゃんに似合うと思って」と水色の水玉模様のパジャマを用意してくれていた。

泰士さんは元々家に置いてあるという黒色のパジャマ。

二人で和室に入り、布団を見下ろした。

シングルサイズの布団が二つくっついて敷かれている。

普段は一つのベッドで寝ているのだから、何の問題もないんだろうけど、くっついていることに恥ずかしくなる。

一つのベッドに寝ているといってもベッドが大きくて、お互いが触れることはない。

あのベッドでキスをしたのは結婚式当日だけ。

それなのに、なぜか今あの日のキスが思い出される。

なんで?

消えて……。

思い出した感触を消そうと首を横に振る。


「美琴?」

「はい!」

「そんな元気な返事をしなくていいよ。俺、こっちの布団でいい?」

「はい、どうぞ。 私はどちらでもいいのでこちらに寝ますね。おやすみなさい!」
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